お月さまいくつ

オタクの日記

謎が謎のままでも心地よい『ミッドナイト・スペシャル』感想

 
ミッドナイト・スペシャル
 
Midnight Special (2016)
Director: Jeff Nichols

 

 

 評価:☆☆☆

 

今作品みたいな静かに謎が謎のまま進んでいくお話って好き嫌い別れそう。

 

 

 

あらすじ

 

部屋では少年誘拐のニュースが流れる。指名手配されているロイ・トムリン(マイケル・シャノン)は少年を連れ目的地を目指す。

 

 

 

好きか嫌いかでいったら好き!

 

「逃げる父とまだ幼い息子」という設定だったから好きになれたけど、これが小さな男の子じゃなく「青年」とかだったらたぶん途中で飽きていました。

アルトン(少年)がまだ小さくて可愛いんですよね。

父親にヒョイと抱っこされるほどの軽さで、スーパーマンのコミックを読みながら「クリプトナイトってなに?」と聞いたり、プレゼントのレゴで嬉しそうに遊んだり。

まだまだ純粋そうで見てて微笑ましいです。もうこれだけで評価は★3ついきます(チョロい)

アルトンは常にゴーグルを装着し(謎)、夜しか外に出ることができないため昼間は寝ています(謎)。

今作品は謎が謎のまま終わるんですけど、監督の「まあ雰囲気を楽しんでよ」という空気に流されるだけなので特に不満はありません。

ここで好き嫌いが分かれそうですよね。

起承転結ハッキリした作品が好きな人は飽きそう。

さきほども言ったように、雰囲気を楽しむ映画だと思います。

「小さな少年を連れたデカい男2人が警官の目を掻い潜りながら目的地を目指す」という設定を楽しめれば十分です。

 

 

 

可愛いのは少年だけじゃない!

 

ルーカス可愛くないですか?!?!

ロイの同級生で元警官とのことですが、アルトンに出会ったのは3日前にも関わらず逃走の手助けをしてくれます。

ロイは父親としてアルトンに厳しめな顔をするのですが、ルーカスはそれに比べ親しみやすそうな喋り方をします。

ルーカスの家族を見守るスタンスが凄く心地よいです。

お気に入りは、アルトンの「僕は違う星の人間なんだ」という話にちょっと涙目になりながら、「お前の話を信じるよ」と笑顔になるシーン。(そのあとアルトンに「グッド」と言われるのもまた良い…)

デカい男が涙もろいっていうのはグッとくるな…。

最期までロイに付き合ってくれる人の良さを感じるキャラクターでした。

会話は少なくても、ロイとルーカスの友情の強さを垣間見ることもできます。

わたしにとってルーカスは少年に続く癒しポイントでした。

 

 

 

SFに説明はいらない

 

謎が多く分からなくても、人間には解明できないことが起こっているのだから、謎が謎のまま終わるっていうのは全然アリだと思います!

今作品のように、物語が鑑賞者を待ってくれないようなものでも私は好きです。

 

別の星へ旅立ってしまうアルトンを見つめ頷く母サラのシーンなんて、もうよく分からないのだけどウルッときてしまった。

ルーカスが放ったセリフのように、彼らは家族ではいられなかったのかな?と思うと悲しくなる。

 

 

 

まとめ

 

観終わったあとは、満足感を得るよりも「夢を見ていた…」って気分になりました。

派手なシーンがあるわけではないですが、それでも逃げるロイ達を見ていると、同じように焦りを感じたり。

飽きることなく最後まで十分楽しめました。