お月さまいくつ

オタクの日記

『エイリアン:コヴェナント』から原点回帰:リドリー・スコットの『エイリアン』をもう一度鑑賞した

 

エイリアン
Ridley Scott 『Alien』 (1979)

 

  

 

評価:☆☆☆

 

『エイリアン:コヴェナント』を観てから、2週間ほど経ったのかな。

大好きな作品になったから、エイリアンシリーズをのんびり順に観てみることにしたよ。

ちなみに、1と2は鑑賞済みだけど、内容はほとんど覚えていない。

 

 

 

 

あらすじ

 

宇宙貨物船ノストロモ号は地球に帰還する途中だった。乗組員7人はハイパースリープから目覚め、地球へと到着間近かと思われた。だが、船を制御するAI「マザー」が知的生命体からと思われる信号を受け取り、進路を変更していた。そのために、乗組員は発信源の小惑星に降り立つこととなる。

 

 

 

監督はリドリー・スコット

 

元祖『エイリアン』の監督はリドリー・スコット。

本作以降の続編では監督は異なるが、彼は2012年に『プロメテウス』、2017年に『エイリアン:コヴェナント』と本作の前日譚となる作品を撮っている。

 

なのでこの『エイリアン』は、『プロメテウス』や『エイリアン:コヴェナント』を観るうえで重要な作品となっているはず!

 

 

 

 

感想

 

やっぱり、胸から飛び出してくるエイリアンは強烈だった!
どんなに内容を忘れていても、このシーンだけはハッキリと覚えている。

ただ、前半は少し退屈してしまったかな。

 

 

 

 

CGのない時代のSF

 

今では当たり前になってしまったCGもこの時代では使われていないため、それゆえの独特な空気感が作品には漂っていた。

卵から産まれたばかりのフェイスハガー(顔に引っつくエイリアン)は、とくに肉っぽくて気持ち悪かったな。セットも芸術的で美しく、壮大だった。壮大って大事。

 

ただどうしても、成長したエイリアンにはちょっと笑ってしまった。

エイリアンの着ぐるみに人が入って演技しているんだよね。人間に手を伸ばすエイリアンの手がとても安っぽくて。重量感やスピードは生物を魅せるための大切な要素だと思った。それが今作品にはなかったから。

今だから言える文句でもあるし、仕方のないことなんだけど。

『コヴェナント』でのエイリアンは船を揺らすほどの重量感に、四つん這いになり猛スピードで襲ってくる姿とほんとうにたまらなかった!もうこれは本当にたまらないことなんだよ……。

 

しかしエイリアンを相手にしたリプリーの緊張感こそが、今作品の見せ場だった。点滅するライトやスモークが彼女の汗や瞳を照らし、こちらまで緊張してしまう。

ノストロモ号を爆破させ脱出した彼女の気の緩みには、油断しないで!と必死に警告する自分がいた。内容を覚えていないため、ノストロモ号脱出後は、絶対にこれで終わるはずないよね??と不安な気持ちで観ていた。

ノストロモ号での緊張感は今でも十分に魅力的なことを考えると、当時の今作品に対する衝撃は凄かったんだろうなぁ。

 

 

 

 

会社の送り込んだアンドロイド

 

今作品のアンドロイド「アッシュ」はより人間らしいアプローチをしていて、始めから彼がアンドロイドだと気づく鑑賞者は少なかったのではないだろうか。

『プロメテウス』や『コヴェナント』では、冒頭から鑑賞者がアンドロイドが船に乗っていると気づけるように描いている。演じていたマイケル・ファスベンダーも、アッシュとはあえて反対のアプローチを試みたらしい。

それにしても、今作品でもやっぱりアンドロイドが人間を脅かす存在として描かれていたのは興味深かった!しかも彼は科学主任。生物に興味深々なアンドロイドとして当初も描かれていたんだね。

 

「純粋だ。生存のため、良心や後悔に影響されることのない完璧な有機体だ」

そうエイリアンを称える言葉は美しい!

 

 

 

 

ねこちゃん!!

 

人間よりも猫の無事を祈った。

ジョーンズが無事なら他はどうだっていい!!

 

 

 

 

まとめ

 

原点回帰『エイリアン』、それなりに楽しめたけど、やっぱり『コヴェナント』の感動は越えられなかったかなぁ。映画館で観た作品でもあるしね。

逆に、エイリアンシリーズが好きな人はコヴェナントはいまいちかもしれない。

 

『コヴェナント』や『プロメテウス』を観た時も思ったんだけど、本当に音楽が美しい。暗く穏やかで、時折聞こえてくる鼓動はまるで母親のお腹の中にいるよう。

 

タイトルシーンや水を突く鳥の玩具、エンジニアの宇宙船など、今作品から繋がる点もたくさん発見できて満足だった。