お月さまいくつ

オタクの日記

愛が招いた幸と不幸『永遠のこどもたち』感想

 

永遠のこどもたち

 

J.A Bayona 『El Orfanato』 (2017)

 

 

 

評価:☆☆

 

ここ最近ずっと雨が降っている。

 

家で映画を一本観る時は、集中して最後まで停止しないことを約束にしたい。『永遠のこどもたち』は前半で少し退屈してしまった。

冬が近づいているせいなのか、眠くなることが多い。

  

 

 

 

あらすじ

 

閉鎖した孤児院を買い取り移り住んだラウラとその夫カルロス、2人の子供のシモン。再び新しく孤児院を開こうと開演準備を進める中、シモンは空想上の友達と遊び始める。

 

 

 

感想

 

スペイン・メキシコの映画。

子供が不気味なマスクを被っている姿って、なぜだか惹かれる。

 

制作総指揮にギレルロ・デル・トモがいる。彼の作品は他に『パンズ・ラビリンス』と『クロノス』を観たことがあったかな。ギレルロ・デル・トモの作品には奇妙な形のものが出てくるイメージがあるけれど、映画にあまり興味を持てなかった記憶がある。今作品もそうだった。気持ち悪いものが好きなのに、あまりしっくりこない。ストーリー自体に魅力を感じなかったのかも。ギレルロ・デル・トモの映画には、彼独特の終わり方があるように見える。

 こんなふうに自分の映画への傾向を知るのは楽しそう。傾向を探れるほどの数の映画をまだ観ていないから決定的なことは言えないけれど、わたしにギレルロ・デル・トモは向いていないってこともありそう。もっと知るために、気が向いたら彼の他の作品も観てみたいな。

 

 

 

 

 不幸が招いたハッピーエンド

 

今作品はハッピーエンドなのか。

ラストでシモンを見つけたラウラは、シモンの死が誘拐や霊の仕業ではなく、自分が招いたものだと知る。そして彼女は悲しみのあまり薬物の過剰摂取で自殺をするが、あの世ではシモンや殺されてしまったこどもたちと幸せな暮らしを築こうとする。ラウラはこどもたちに「ウェンディみたいだね!」と言われ、彼女も微笑み返す。まるでピーターパンの世界で、ネバーランドで彼らは一生歳をとることはない。

これが美しい終わりかたなのか、わたしにはよく分からなかったけれど、あまり好きになれなかった。とういうのも、もっと酷い終わり方を想像していたから。複雑に話を進めたわりには、シンプルに終わってしまった。終わりが綺麗にまとまりすぎたために、自分の想像を超えてくれるようなストーリーじゃなかった。

 

それにしてもシモンは可愛かった。想像力豊かな子は、優しい子が多い気がする。トマスを洞窟ではじめてみた時に、すぐに友達になっていたね。ほんとうに可愛い。ラウラとカルロスはシモンのことをすごく愛していたんだろうけど、「自分は本当の子供じゃない!ママは嘘つき!」って怒った時に、本当の子供じゃなくても自分たちがどれほど愛しているかっていうことを2人はシモンに伝えるべきだったんじゃないかな。2人はシモンと悲しい別れ方をしてしまったね。

 

 

 

 

余談

 

40代ほどの女性の丸襟ワンピース姿が好きなわたしに、後半のラウラはたまらなかった。好き。