She's Lost Control

記録とメモ。

情報の全てを社会に管理させるということ:『未来世紀ブラジル』がいまいち楽しめなかった

 

未来世紀ブラジル

 

Terry Gilliam 『Brazil』 (1985)

 

 

評価:☆☆

 

『未来世紀ブラジル』を初めて見たのは今から5年前ぐらいだけど、いまいちピンとこなかった。

 

その時は話が追えず、眠くて退屈した記憶がある。覚えているのは、配管工の修理。配線が部屋中から飛び出している視覚的に楽しいシーン。エンドの建物。人気のある作品だし今度はもう一度しっかり鑑賞してみようとがんばってみた。でもやっぱりいまいちピンとこなかった。わたしが古い映画にそこまで愛着がないからなのかな。

 

 

『未来世紀ブラジル』は80年代の映画。 

 

公開は1985年。ほんとうに古い映画に愛着がないのか。80年代の映画で鑑賞した記憶のあるものをあげてみる。

 

 

スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲(1980)

シャイニング(1981)

遊星からの物体X(1982)

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)

エイリアン2(1986)

ブルーベルベット(1987)

スタンド・バイ・ミー(1987)

ダイ・ハード(1989)

 

 

どれも話しの内容はいまいち覚えていなくても「面白かった」っていう記憶がある。

『遊星からの物体X』なんて、内容を覚えていなくても過去の記憶が現在の自分に「強烈すぎるほど面白かったからもう一度観てよ」って脳にガンガン信号を送る。リメイクより面白かった気がする。

そうするとやっぱり『未来世紀ブラジル』は自分にはピンとこない、いまいちな作品だったのかも。時代は関係なかった。

 

 

 

 

 

何がいまいちなのか

 

観るのがすごく苦痛ってわけでもなく、つまらないなって言葉に出すほどでもないけど、とくに心を打たれることがなかった。

たぶんわたしは「大げさな演技」が嫌いなのかも。主人公サムの大げさすぎる演技。派手に転んだり、暴れまわったり。急激な恋愛シーンへの突入にはうんざりする。もとはと言えば、サムは自分の欲求のためにジル個人の情報を探ってるし。普通に気持ち悪い。

 

ただ配管修理工のタトルはカッコ良かった。デニーロかな?って思ったらデニーロだった!やっぱりデニーロはカッコいい。

 

 

 

 

何が私たちを制約するのか

 

この映画で今更喚起されなくても、現代では嫌ってほど個人情報が社会で管理されている。

映画はあまりに派手だけど、真実すらも社会に操作されるっていうのは世界中で起こっている。便利だからこそ、テクノロジーに疎い人間を餌にモノを売りつけたり、悪用する人だってたくさんいる。知らずのうちに、個人情報、それが個人の趣味や発言や行動の小さな情報に至ってだって搾取されている場合があるんじゃないかな。

タトルの「書類なんてくそくらえ」っていうのは、アナログな人間のわたしにはすごく分かる。時代に適応するために学ぶことは大切だけど、めんどくさいことが多すぎる。

それでも、テクノロジーの発展には夢と希望があると思うけれどね。今作品のようなエンドを向かえない未来を願っているよ。