お月さまいくつ

オタクの日記

☆☆☆

『ネオン・デーモン』レビュー/星たちは輝きながら落ちていく

点滅するネオンに浮かび上がる少女は虚ろに自身の顔を見つめ、ただ一点のみ、噛みしめるように自覚する。「自分が誰よりも魅力的である」ということ。 子供の頃、よく夜中に屋根に上ったな。月が丸く大きな目に思えた。月を見上げて言うの。”私が見える?”っ…

『ロスト・ハイウェイ』レビュー/妻殺しの記憶

「ゆうべ夢を見たんだ。 君は家の中にいた。 でもそれは、君に似てたけど別の女だった。」 ろすとはいうぇいとはいったいなんだったのか…。 悪夢から目覚めるようにエンドを迎える今作『ロスト・ハイウェイ』は一度観ただけで全てを理解できるのなら、わたし…

『ぼくらと、ぼくらの闇』レビュー/親友と親友と親友の死体

「本当に?」 「ああ。とりあえず隠そう」 これは、親友だったはずのザックとジョッシュがある事故をきっかけに、もう親友ではいっれなくなってしまうお話だ。 邦題は『ぼくらと、ぼくらの闇』だが、どちらかと言えば原題の『Super Dark Times』の方がチープ…

『フォックスキャッチャー』レビュー/世界一を目指す選手とコーチの結末

「コーチとして諸君に望む レスリング界を制し人生の勝者になれ そしてまた、よき国民となれ アメリカのために」 これは事実に基ずくフィクションだ。オリンピックでメダルを取得しレスリング界で名の知れたシュルツ兄弟。弟のマーク・シュルツは兄のデイヴ…

『ビザンチウム』 レビュー/我が子を愛す吸血鬼

生まれた子は窒息させるはずだった だが彼女は赤子を見つめ 心臓の鼓動を聴き 赤子の血の匂いをかぎ 愛に打ち負かされた // 出典:Bizanchiumu (2012) 母親の子に対する深い愛は何百年もの昔から作品の題材にされてきた1つだと思う。 『ビザンチウム』はヴ…